ERCMとは

 当社が開発した『有機物減容セラミック製造装置ERCM』は、あらゆる有機物を熱分解して粉末状のセラミックを製造する装置です。環境被害を 出さず残渣物も100%リサイクル可能にする事をコンセプトとしてします。

 現在の地球環境に目を向けると、温暖化・大気汚染・酸性雨など様々な問題が生じており、従来の焼却という技術のままでは、これらの問題を解決 するどころか一層深刻な状態に引き起こしかねません。ERCMは電子を効果的に用いた一歩進んだ有機物処理の手段・技術を皆様に提供します。
 ERCMは省エネルギー・省資源・低コストを実現し、地域周辺の自然環境の保全を支援する『地球に優しく、人に優しい』資源リサイクル装置です。

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ERCMの特長

低コスト

ERCMは投入された有機物の持つエネルギーを最大限に引き出し熱分解させる事に成功した装置です。したがって補助燃料や助燃装置を一切必要とせず、 20型機による1ヶ月間の稼働では電気代が約10~15万円と驚異的な低コストを実現しています。
また熱分解炉内の高温となる場所が限定されるため、ERCMの製造に際しては耐火材を必要としません。

高減容率

1/100 ~ 1/500 の減容が可能です。

低公害

ERCMの残渣であるセラミック・凝縮水・排気は財団法人日本気象協会や株式会社日本シーシーエルにより検査・分析され無害性が証明されております。 また株式会社日本微生物研究所による検査で感染性廃棄物にも有効であると証明されております。

低騒音

音の発生源は電子送風ファンや排気調整ファン、油圧ユニットのモーター音だけです。

分別不要

有機物は分別する事なく混合して投入できます。ただし金属類、ガラス、陶磁器等の無機物・不燃物は処理されません。

リサイクル

ERCMから排出される残渣(セラミック・凝縮水)はリサイクル素材として有効に活用されます。

ERCMの原理

電子供給

電子発生装置を使い、熱分解炉内へ電子を連続的に供給して炉内を還元雰囲気にします。
電子の作用で乾燥や熱分解の際に発生する乾留ガスが発火しない温度でも、効率良く酸素と反応し分解します。
また電子が帯電した分子同士は反発し合うので、帯電を維持する事で容易に再結合させない安定した環境となります。

ERCM熱源

セラミック上に形成する限定された熱源で、輻射熱を発生させ投入した有機物を乾燥・熱分解します。
ERCM熱源はセラミックに蓄熱された熱と堆積する炭化物を消費する事により高温が維持され、炭化物に含まれていたミネラル分のような無機物が粉末状のセラミックとして残渣します。
ERCM熱源のERCMは製品名を示すのではなく「Electron-induced Redox of Carbonized Materials」の略であり、ERCM熱源とはERCM反応の結果、構築・維持される熱源の事を指します。

熱分解炉内滞留空間

投入した有機物が乾燥・熱分解の際に発生する乾留ガスは、熱分解炉内上部の滞留空間を留まる間に連続的に供給される電子の効果で効率良く反応し、より低分子の状態に分解されます。 また炉内で高温となる箇所はERCM熱源のみと限定的で、滞留空間は着火に必要な温度にまで上がらないため発火せず、炉内上部からの排気ガスの温度は低い(100℃以下)状態で排気処理装置へ流れていきます。

排気処理装置

熱分解炉からの排気をそのまま外界に放出すると、安定していた状態が崩れ再結合して様々な物質が発生し、その中には環境・人体に有害な物質も含まれています。 処理の前半では排気を外気に触れさせずに液化・固化させ凝縮水やタールとして採取し、後半では捕り切れなかった微細タールや臭い粒子を集塵し無害な排気として排出します。

ERCMの生成物

セラミック

ERCMで生成されたセラミックには土壌改良、水質改善、建築資材(コンクリート・タイル・塗料・接着剤)など、利用方法は多岐にわたります。

凝縮水

凝縮水には水分の他に酢酸、蟻酸などが含まれており、忌避剤(防虫)、糞尿の防臭、土質改善などに有効な事が証明されております。

ERCMの仕様概要(2020年01月時点)

下記に記載のない型式(0.5型/2型等)でも、100型を最大規模として製造対応は可能です。

型式 1型 5型 10型 20型 50型 100型
投入容量(㎥/日) 1.0 5.0 10.0 20.0 50.0 100.0
寸法(m)
幅×長さ×高さ
2.3×7.6×3.1 4.5×17.8×4.4 6.0×22.5×4.5 8.0×27.0×6.6 10.0×23.0×6.0 17.0×40.0×6.0
投入口サイズ(m)
幅×長さ(×個)
0.7×0.7(×1) 1.4×1.4(×1) 1.7×1.5(×1) 3.0×1.5(×1) 1.7×1.5(×3) 2.7×3.0(×3)
重量(t) 15,700 23,900 25,200 41,100 76,813 229,020
設置面積(㎡) 45.9 135.2 204.0 300.0 312.0 817.0
電源(V)

出力(kW)
200(三層)
20.0 30.0 35.0 40.0 45.0 60.0
装置構成 熱分解炉(本体)、排気処理装置(滞留槽、ウェットスクラバー、凝縮水タンク、還元槽)、制御盤
投入対象物 木屑、紙屑、建設廃材、伐採植物、食品残渣、廃プラスチック類、焼却灰、家畜糞尿、下水汚泥、排水処理汚泥、その他

※改良により仕様は予告なく変更される場合があります。

ERCMの歩み

 ERCMの開発は、負イオンを作用させる事でダイオキシン類の発生を抑制できないかと着想した人との出会いからでした。 その着想を元に装置を造り実験を繰り返しましたが、装置の規模を大きくすると効果的に処理できずに只の焼却炉と変わらなくなる問題に突き当たり開発が行き詰まりました。 初期の装置は磁石(磁場)を利用した方法でしたが、この方法では限界があると感じて開発を一旦中断し、大型化に対応可能な方法を探し始めました。
 磁場により空気をイオン化しているとの仮定から、電子装置により直接空気をイオン化してしまえば良いと考えてイオン化を喧伝する電子装置を数社から取り寄せ試してみましたが、 オゾンや有害電磁波が発生してしまい期待する結果となりませんでした。 そうした中、アンデス電気株式会社の「負イオン発生ユニット」が良好な結果を示し、 ERCMの電子発生装置として採用する事にしました。
 中断前に得られていた知見から単なるダイオキシン類を抑制する「焼却炉」ではなく、投入物からリサイクル素材を製造する「熱分解炉」として開発する事としました。 実験を繰り返し様々な投入物を試す事でERCMの稼働に必要なデータ(装置各部の調整パラメータ)が揃い、焼却炉の様にダイオキシン類の発生を抑制するために炉内を満遍なく高温にする必要もなく、 完全燃焼のための助燃装置や大量の空気の供給も必要なく、排気ガスを燃焼させる副次装置も必要ないERCMが完成いたしました。 ERCMの熱分解炉内は上部から下部にかけての温度が急激に変化し、燃焼に必要な酸素や温度が足りない状態になります。この状態がダイオキシン類の発生を抑制する効果にもなっています。
 稼働実験の際にはERCMの残渣となるセラミック・凝縮水・排気について財団法人日本気象協会の協力により検査・分析され、無害性を証明して頂きました。
 これからも更に良い装置とするべく改良・開発を続け、広く普及を目指してまいります。